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アッディーオ

尊いということ

少し前に公園でシャボン玉おじさんを見かけました。車の助手席から見かけただけだったので、もしかしたらお兄さんだったかもしれません。そして公式にそう呼ばれている方だったかもわかりません。 夕焼けにさしかかるなかで、藤の絡むベンチや古い遊具の傍で…

蝶の墓

私が彼女の言葉に出逢ったとき、彼女はすでにこの世にいなかった。 いなかった?違うな。いる、けれども、人間ではなくなっていた。私たちが知覚できる生物としての人間。私は彼女の言葉に出逢い、彼女の世界の一部を取り込み、いまは彼女の一部を肉体と精神…

本音

無意識のうちに選択され捨てられる。そのことが悲しいし腹立たしいし憎らしい。悔しい、とは思う。彼の立場を妬んではいない。死ねばいいのにとは思わない。ただひたすら腹が立つ。 私は絶望などしない。 今回よくわかった。昔から理解はしていたけど忘れて…

雑記

嫌われる勇気を持とう。 他人があなたをどう思うのかなんて、他人の課題です。 嫌われることを怖れて、あなたが自分らしく振る舞うことを止めてはいけません。 それは、自分の課題に他人を介入させていることになる。 あなたが幸せになる方法は、自分らしさ…

幻視と蝶々

私が中本道代さんの詩に惹かれるのは、二重の世界をしっかりと描いているからだ。文学界では「幻視」と分類されるのだろうか。幻のように立ち現れる世界の断片。いくつもの世界は玉ねぎのように重なっていて、それに気づかない人も、気づく人も、いろいろな…

暴行事件について

私は二階堂奥歯『八本脚の蝶』の読者の女です。この本には社会のジェンダー意識に苦しむ奥歯さんの声も綴られています。そして自らをフェミニストでありマゾヒストだと書いてあります。『八本脚の蝶』に大いに影響された私はそれでもマゾヒストではありませ…

降ってきた言葉7

時には他者の視点に立って物事を見てみましょう。 憧れの人や身近な人から始めるといいかもしれません。 あるいは花の目、獣の目、鳥の目、天使の目になって、物事を見てみましょう。 憎しみは去り、自然と他者に親切にできるようになるでしょう。 また、新…

降ってきた言葉6

あなたが一番大切に想っているものはなんですか? また、一番やりたいと思っていることはなんですか? まずはそのことを考えてみましょう。そしてその答えに集中しましょう。 大切なのは「集中すること」。 他の考えや暗い気持ちに惑わされてはいけません。 …

降ってきた言葉5

幸福な結末を誰もが求めていますが、 本来幸福とは「過程にあるもの」であり、「終わりに待つもの」ではありません。 日々歩んでいく過程に幸福を探し、見出しましょう。 どんなに小さく儚いものでも、それがあなたの幸福であり、 生きてゆくための糧となり…

降ってきた言葉4

あなたの日々の行動があなたを形づくります。 うまくいかないと思ったときは、日々の言動を見直してみましょう。 ネガティブな言葉を使っていませんか? 自分の心に反する行いをしていませんか? あなたを形づくるものが美しくポジティブであるとき、 求める…

降ってきた言葉3

あなたの可能性を信じてください。 すべてのことを成し遂げられる可能性が、 あなたの中には眠っています。 それを目覚めさせるのは「信じること」。 自分を疑ってしまう時があっても、 やがてあなたは自分を信じることができます。 そして前へ進んでいきま…

降ってきた言葉2

生きている限り、試練の時は必ずやってくるものです。 大切なのはその試練どのように向き合うのかということです。 どんな時も、自分が最も大切にしているものは何かを意識しましょう。 それを忘れずにいられれば、試練の時もまっすぐと立ち、 光のほうを向…

降ってきた言葉

誰かを憎んでしまう自分を、まず許してあげましょう。 そこから光は射しこみます。 そして自分の中にある祭壇に祀るべきものはなんなのか、 自分が本当に大切にしたいものはなんなのか、よく考えましょう。 憎しみに支配されてはいけません。 これはあなたの…

光のほうへ

憎しみに支配されてはいけない。 そもそも、これっぽっちの憎しみが何だと言うのか。 学生時代、私はもっと憎んできた。私自身を。 もっと深い暗闇の中にいた。 それに比べたらこれくらいの憎しみも暗闇もなんてことない。 「忘れる」ことはできなくても、負…

感情と閃光

珍しく攻撃的になったり、悲しくなったり、憎しみの沼から這い上がれなかったりして、情緒不安定です。おくすりをのんでいるおかげである程度は安定していられます。 ただ正当な(私にとっては正当な)怒りが、鮮烈に背骨を走って、支えてくれている気がしま…

無題

敬愛する彼女の行動になぞらえてミルクティーをのむ。そのあと薬も。 彼女の苦しみに私の苦しみを重ねる。 希死念慮というよりは無気力。悔しい。 たったひとりの男の支配が、わたしたちを狂わせる。 死ねばいいのに。 もう死者になった者に対して思う。 で…

他者への期待と〈私〉について

他者に期待してはならない。 他者は決して〈私〉ではないし、〈私〉を理解しないし、〈私〉を知ることさえしないだろう(そういう誤解を与えることはあるとしても)。 期待するからこそ「裏切り」が生じる。裏切られた、と感じる。 生き延びたいのなら、他者…

剣と牙

身体性を持たない、現場を知らない、そう言われました。 その通りです。 私は大きな物語が終わってから生まれました。私が暮らすのは物語終演後のステージセットの中。 私に役割はありません。 私の行為が全体に寄与することはありません。私の行為が外部か…

ある男に関わる憎しみと無関心の話

憎しみを手放した瞬間、相手への気持ちはひどく冷たいものになる。相手のことなどどうでもよくなる、この「冷める」という感覚は、女性のほうが温度が低いと思う。凍り付くほどに。 - 洗脳された者が洗脳者へ向ける愛。それはもはや狂気だ。 - 手放した記憶…

繭のそと

友人と国立西洋美術館のルーベンス展に行く予定なので、二階堂奥歯『八本脚の蝶』の二〇〇三年一月二十八日(水)の文章を読む。 二年前の冬、知人と上野の国立西洋美術館で「死の舞踏」展を見てから、美術館内のレストランに行った。 (中略) 彼女は笑った…

迷いながらつくる

以前は自分の世界を(苦痛を、悲痛を、憎しみを、)吐き出すように絵を描いていた。なのに、あるときからまったく描けなくなった。 いまコラージュをつくっているとき、否、(つくっている間はほとんど夢中で無心なので)つくる前と後に思うのは、これを見た…

天使の香り

スピリチュアルには昔から興味があったのだが、半年ほど前まではそこまで真剣に考えていなかった。 私にとって「案内人」と呼べる敬愛する方がきっかけで、いま、私はスピリチュアルについて真剣に向き合うことになったのである。 つい数日前のこと、とある…

麦の海に

わたしが少女であったころ、 わたしたちは灰色の海に浮かぶ果実だった。 わたしが少年であったころ、 わたしたちは幕間のような暗い波間に声もなく漂っていた。 開かれた窓には、雲と地平線のあいだの梯子を登っていくわたしたちが見える。 麦の海に溺れるわ…

森のイスキアへ/善くあろうとすること

聖母マリアさまに見守られているかのような場所に行ってきた。 まず目に入ったのは白樺の木立、早くも紅葉が始まりかけている大きな木々と山野草であろう小さな花々。そして木で造られた家。中ではスタッフの方が忙しそうに、しかしあくまでも穏やかに働いて…

雑記

お前が生まれた日、お前は嫌われて野に捨てられた。しかし、わたしがお前の傍らを通って、自分の血の中でもがいているのを見たとき、わたしは血まみれのお前に向かって、『生きよ』と言った。血まみれのお前に向かって、『生きよ』と言ったのだ。 (『聖書 …

椿

道路に落ちた赤い赤い椿の群れに埋もれてあなたは眠っていた。その白い貌と手足を剥き出しにして。あなた。あなたをもう一度見つけたとき、わたしがどんなに安堵したか、あなたは永遠に知らないままでいい。 (Twitterより)

無題

本が読めない。何も浮かんでこない。手が動かせない。詩を書けない。 苦しいと思う。悲しいと思う。 あなたはいってしまった。 いってしまったのだ。 〈あなた〉は家族でも友人でも恋人でも人間ですらない。 あなたはわたしのあいするひと、たいせつなひと、…

八月は残酷な月

八月が終わる。夏が終わる。夏の終わりには、胸を切り裂かれるような痛みが襲ってきた。いつだってそうだった。 北国の夏は短い。 秋は来たる冬(豪雪)に向けての序章のようなもので、冬とひとつづきの季節のようだ。 春はどの季節からも独立している。「春…

〈あなた〉を失うこと

あなたの存在に気付いたのは、わたしが成人してからでした。 あなたはわたしの庭で、遠浅の海で、銀色の湖で、苔むした森で、佇んでいました。踊っていました。歌っていました。 わたしにはあなたの声は聞こえないけれど、ずっと、姿は見えていました。 視界…

私は考える人でありたいのか

木村孝夫詩集『私は考える人でありたい ―140文字の言葉たち―』が届く。 こちらの地方ではお盆の最後の日だ。この日にこの詩集が届き、読めたことは何が意味があるような気がしてくる。帰ってきた者が、どこかに戻っていく日。去っていった者の代わりに、この…